個性を大切にするシャネルの定番バッグが生まれた歴史

レディースファッションで人気の高いハイブランド、シャネル。もともとはフランスのパリ発祥の、ココ・シャネルが創業した帽子の専門店でした。そんなシャネルは1915年から洋服のコレクションも開始します。そしてこれまでの女性の装いを覆すような、革新的なデザインを次々と発表しました。

それまで女性はコルセットを着けて服を着ていましたが、コルセットなしでも綺麗なラインが出せる服を作り、「女性を解放した」と言われたのがシャネルです。ココ・シャネル自体が女性の社会進出のシンボル的な存在でした。シャネルは古い価値観にとらわれず、個性を大切にすることを理念として、現在でもブランドに引き継がれています。

シャネルのバッグの特徴と定番素材

シャネルのバッグは、上品さを兼ね備えた個性的なバッグが多くあります。また、使われる素材もハイブランドにふさわしいものばかりです。シャネルのバッグの特徴と使われている素材の特徴を知って、バッグの取り扱いの参考にしてみてください。

実用性を兼ね備えた上品なバッグ

シャネルの定番と言われるダイヤ型のキルティング加工された生地は、もともと型崩れを防ぐためのものでした。そしてシャネルのバッグはココマークの入ったものが多く、一目でシャネルのバッグとわかるデザインです。実用性はもちろん、デザインが洗練されていて上品さを醸し出しているバッグを、数多く取り揃えています。

素材①キャビアスキン

キャビアスキンは、牛革に型押しによって細かい凹凸が加工されているシャネルの定番の素材です。キャビアスキンは他の革に比べるとキズが付きにくく、キズが付いたとしても目立ちにくいのが特徴です。また、少し固めの革でもあります。表面の型押しによる模様がキャビアに似ていることから、キャビアスキンと呼ばれます。

素材②ラムスキン

ラムスキンは、生後1年以内の羊の皮革のことです。キメが細かくとてもやわらかいので、手になじみやすいです。ただし非常にデリケートな素材で、水やキズには弱い特徴があります。ラムスキン製のものを永く使っていると、使用感が出てくる場合があるので、丁寧に扱ってあげると良いでしょう。

素材③エナメル

シャネルのエナメルは、牛革にエナメル加工をして光沢を持たせたものです。エナメルは発色がとても良く、バッグの他に財布にも使われる素材。光沢があるので高級感が出ます。また、コーティングされているので、水に強いです。ただし日焼けや熱に弱いので、保管には注意が必要です。

素材④その他

シャネルで使われている素材で比較的リーズナブルなラインのバッグには、ナイロンなど革以外の素材が使われていることが多いです。季節感のあるベロアを使っていたり、デニムで爽やかな印象を出したりなど、さまざまなタイプのバッグが多く販売されています。

トートバッグやショルダーバッグなど、トラベルラインによく使われているカジュアルな雰囲気のバッグが多いです。

レザーで永く使える！ シャネルのバッグの定番ラインナップ

シャネルは、憧れのハイブランドとして人気が高いです。バッグも一目でシャネルとわかるようなデザインのものばかり。また、シャネルの定番バッグなら時代に左右されにくいので、年齢を重ねてもずっと持ち続けられるでしょう。ここでは、永く使えるレザー製のシャネルの定番のバッグを紹介します。

シャネルの定番と言えば「マトラッセ」

シャネルの定番といえば、気品溢れる「マトラッセ」。ダイヤステッチの上品なデザインに、シャネルのロゴマークが目を引きます。「マトラッセ」は、持ち手部分がチェーンと革ひもが組み合わさっているのが特徴です。ブランドのアイコン的存在のバッグでとても人気があります。実は「マトラッセ」は、ふくれ織りという生地の名前なのです。

フェミニンな雰囲気「ココハンドル」

「ココハンドル」は、ダイヤステッチのキルティング素材でできた2WAYバッグです。丸みを帯びたデザインと、持ち手がフェミニンさを演出します。普段使いからパーティまで、幅広いシーンにおいて上品な大人の女性の魅力を引き出してくれるでしょう。ショルダーとハンドバッグの両方で使えて便利です。

アンティーク調の金具がおしゃれ「ボーイシャネル」

「ボーイシャネル」は、シャネルのフェミニンなイメージとは少し違う、ジェンダーレスな雰囲気を醸し出すバッグコレクション。ココ・シャネルが弾丸を保管するために使用していたバッグがモチーフとなっています。バッグに縁取りのステッチが入っていて、アンティーク調な大ぶりの留め具と、スッキリしたミニマルなボディのコントラストが特徴です。チェーンとボディを繋げる金具には「CHANEL」と刻印されています。

ココマークが存在感を発揮「カンボン」

「カンボン」は、生地にマトラッセと同じダイヤステッチのキルティング素材を使っています。大きくシャネルのココマークが入っていて目を引き、存在感を発揮しているのが特徴です。バリエーションが多く、人気のバッグでもあります。このバッグは、シャネルの本店があるフランスパリのカンボン通りから名付けられました。

カジュアルに持てる！ レザー以外のシャネル定番バッグのライン

シャネルの定番バッグは、革製のかっちりしたエレガントさを主張するものが多いです。しかし、カジュアルにシャネルを楽しみたい人には、素材が革以外のものがおすすめ。ここでは、布やナイロンを使っているシャネルのバッグを紹介します。

カジュアルな装いにピッタリ「ドーヴィル」

「ドーヴィル」は、シャネルのバッグでも気軽に楽しめるカジュアルなデザインです。基本の素材は布のキャンバスのものが多いですが、上品さを損なわずに軽やかに持つことができます。

サイズや種類が豊富で、なかでもトートバッグはとても人気。シャネルは黒のイメージが強いですが、明るめのカラーなどの展開があり、探すのが楽しいでしょう。

ナイロンで軽やかに持てる「コココクーン」

「コココクーン」の「コクーン」は繭の意味で、コロンとしたデザインが特徴のバッグです。シャネルらしいダイヤステッチのキルティング加工がしてあります。基本素材はナイロンで、革製と違って軽く持てるでしょう。

シャネルのロゴが全面に主張するデザインではないので、さりげなくシャネルを持ちたい人に良いかもしれません。

シャネルの定番バッグ買うならサステナブルな方法がおすすめ

シャネルの定番バッグを買おうと思ったら、リユースショップで探せばサステナブルに購入ができます。サステナブルとは「持続可能な」という意味で、地球環境を破壊せず、今ある資源を有効に使って循環させ、経済や社会システムを維持するのを目的にしています。

ファッションに使われる素材は動物や石油エネルギー由来の資源が多く、大切に使わなければいけません。リユースショップを利用することは、まだ使える製品を別の人が使い続けるので、サステナブルな行動ができます。

また、廃盤になったシャネルのバッグを探せたり、リーズナブルに購入できたりとメリットも多いので、ぜひリユースショップを利用してみてください。

あなただけのシャネルの定番バッグを見つけよう

シャネルの定番バッグには、マトラッセなど一目見てシャネルだとわかるデザインが多いです。シャネルのバッグは、フェミニンだったりシャープだったりと、創業者のココ・シャネルの個性を大切にする理念を大切にする姿勢を、そのまま現代まで受け継がれています。高級感溢れる革製のバッグは1つ持っておきたいですが、布やナイロン製のバッグもカジュアルに取り入れられます。

またシャネルのバッグを探す時にリユースショップを利用することで、今は廃盤になってしまったデザインに出会えたり、リーズナブルに購入できたりするメリットも。今話題のサステナブルな行動にもつながるので、ぜひリユースショップで、あなただけのシャネルのバッグを探してみてください。