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アースデイとは地球環境を考える日。アパレルにおける取り組みを紹介

アースデイとは、地球環境について考える日のこと。1970年にアメリカで始まったアースデイは、世界中に広まり、個人や企業が環境問題について考えたり、行動を起こしたりする日です。ここでは、アースデイ(地球の日)とは何か、アースデイのアパレルにおける取り組みや私達ができる実践例を紹介します。

アースデイ(地球の日)とは

地球を抱える手

アースデイとは、世界中の人々が地球環境について考える日のこと。50年近い歴史を持つアースデイは、世界中で環境活動が行われるビッグイベントとなりました。ここでは、アースデイとはなにかを紹介します。

地球環境を考える日

毎年4月22日に開かれるアースデイは、世界中の人々が地球環境のことを考え、行動する日。アースデイには50年近い歴史があり、多様な企業が、環境を意識した活動を実践しています。また、企業や団体だけのイベントではなく、個人においても、環境のためのアクションを起こす日です。

国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が提起

アースデイは1969年、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が提起しました。翌年の1970年に、アメリカ上院議員の「環境の日が必要」という発言をきっかけに、集会が開かれた4月22日を「地球の日」と決めたのが始まりです。当時はアメリカで、2000万人が集会に参加したと言われています。

その後アースデイは世界各地に広まり、日本や中国といったアジアにも浸透しています。

それぞれが地球のために活動

アースデイの内容に決まりはなく、一人一人が地球のためにできることをする、という自由なスタイルです。ゴミを拾う、ハイキングで自然を感じる、フリーマーケットに参加するなども、アースデイの取り組みと言えるでしょう。他には地球環境のことを考える、環境問題について知識を深めるなども、アースデイ的なアクションです。

近年では、エコバッグを持ち歩いてレジ袋の利用を減らすなど、エコな考えが暮らしに根付きつつあります。この流れに沿って、アースデイにはマイ箸やマイスプーンを持ち歩くなど、エコな活動にチャレンジするのも良いですね。

アースデイのアパレルにおける取り組みとサステナブルとの関係

服と植物が置かれた室内

アースデイにおけるアパレルの取り組みとしては、ステラ マッカートニーやティンバーランドなど、さまざまな有名ブランドが環境活動を実施しています。また、アースデイはサステナブルとも関係が深いもの。サステナブルな社会を実現するために行動することも、アースデイの取り組み方と言えるでしょう。ここでは、アパレルにおけるアースデイの取り組みやサステナブルとの関係を説明します。

企業がアースデイに環境活動を実施

現在では多くの企業がアースデイに環境活動を行っており、アパレル企業も参加しています。特にアパレル業界は、衣料の大量生産・大量廃棄が、環境に悪影響であると問題視されている分野です。

環境問題に対する消費者の意識が高まっているなかで、企業が環境活動をすることは非常に重要。一方でこういった活動は、企業の宣伝目的で行われることもあるので、見せかけのものでないか、判断する必要があります。

アパレル企業は、アースデイに参加するのはもちろん、服を作る際にサステナブルな素材を使うなど、日頃から環境に対して真摯な姿勢を見せるべき立場にあるでしょう。

各企業の取り組み

アパレルにおけるアースデイの取り組みとしては、2020年にステラ マッカートニーが、ロンドンのビルのスクリーンに環境がテーマの映像を流したことが有名です。街の中心部に自然と人との関係を問う映像を流すことにより、人々が環境を意識するきっかけとなりました。

ティンバーランドでは、公式FacebookやInstagramをシェアすると、シェアした回数と同じ本数の木を砂漠に植える、「アースデイキャンペーン」を過去に実施。SNSによる情報の拡散によって人々の意識に訴えるという、現代らしい方法で環境活動を行いました。

アースデイとサステナブルの関係

最近話題になっているサステナブルも、アースデイと深い関係にあります。サステナブルとは、ずっと持続していけるという意味を持つ言葉。サステナブルな社会、つまりずっと持続していける社会を実現するには、環境問題を解決する必要があります。

アースデイは、サステナブルな社会を実現するために、皆が地球環境について考え、行動する日と言えるでしょう。サステナブルを意識して作られた製品の、より消費者に広めるためのデザインをサステナブルデザインと呼びます。

アースデイに私達ができることは

エコバッグを持つ女性

さまざまな企業がイベントに参加しているアースデイですが、私達個人でもできることがあります。アースデイのイベントに参加するのはもちろん、環境意識の高い企業を知る、エコな活動を生活に取り入れることも、地球環境を保護する上で重要です。

アースデイのイベントに参加する

アースデイにはさまざまなイベントが行われるので、興味があれば参加をおすすめします。国内では、2001年から毎年4月に代々木公園で行われる「アースデイ東京」が有名です。

新型コロナの影響で、2020年のアースデイ東京はオンライン開催となりました。オンライン開催であれば、住んでいる地域に関係なく、自宅から参加できるというメリットもあります。

次回は2021年3月に大阪でアースデイのイベントを予定しています。その他の地域もアースデイが近付くにつれ日程が決まるので、最新情報をチェックしておきたいですね。

環境意識の高い企業を知る

環境意識の高い企業を知ることも、私達がアースデイにできる活動です。アースデイのイベントに参加すると、どの企業がどんな環境活動をしているか、幅広く知ることができます。イベントに直接参加できなくても、アースデイのイベントサイトやSNSをチェックすると、各企業の環境への姿勢を確認できるでしょう。

環境意識の高い企業が作る、サステナブルな製品を積極的に利用すると、地球環境の保護へとつながっていきます。

エコな活動を生活に取り入れる

エコな活動をするのも、アースデイに私達ができる取り組みと言えます。ゴミ拾いやリサイクルショップ、フリーマーケットの利用は、私達が気軽にできる環境に優しいアクションです。他にもエコな活動として、冷房を適温に設定する、使っていない電気を消す、エコバッグを持ち歩く、買い物の際に環境に配慮したものを選ぶなどが挙げられます。

どれも私達の生活に身近な行動ですが、それゆえ忘れたり、軽んじたりすることもあるかもしれません。アースデイに、こうした小さな行動の重要さを思い出してみましょう。

環境問題について知識を深める

環境問題について知識を深めるのも、アースデイに私達ができること。私達一人一人が環境問題について意識を高めると、企業も消費者に合わせ、環境に配慮した活動を増やしていきます。また、こういった製品は環境に優しいと知ることで、普段の買い物もエコ活動へとつなげられます。

私達が意識を変革させ、さまざまな企業や分野へ、環境への配慮を浸透させていくと、環境問題解決の大きな一歩となるでしょう。

アースデイを知り、エコとおしゃれを両立した豊かな生活をしよう

植物に水やりをする女性

地球環境を考える日であるアースデイに、私達一人一人がアクションを起こすと、社会を良い方向へ変えることにつながります。イベントに参加する、エコな活動を生活に取り入れるなど、自分に合った方法で参加したいものです。アースデイについて知り、エコとおしゃれを両立した生活を送りたいですね。

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JUNO
サムネイル: JUNO
趣味はカメラと美術館めぐり。アートからインスピレーションを得た自分だけのファッションを楽しむのが好き。