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コラム

【連載 vol.24】ステイホームがサステナブルファッションに繋がる!?

「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネータのエバンズ亜莉沙さんが紹介。今回は「ステイホームとサステナブルファッション」の関係性について紹介します。

ステイホーム中に、自分のクローゼットを見直してみよう!

みなさん、自分のクローゼットを見て普段から良く着る服は何着くらいありますか?
私は現在絶賛断捨離中なのですが、普段から着ている服はほんの数着であることに気付きました。
もちろん、フォーマルな時にしか着ない服などはあるのですが、普段から今日はこれを着たい!というものはだんだんと少なくなっているように感じます。

個人的な理由としては、年齢を重ねていることもあるかもしれません。
自分の肌色に合った色、体の骨格に合った形、好きなデザイン、それが明確になってきているように思います。
みなさんはどうですか?

また、海外では面白い視点としてこのようなものもありました!

Repeating Outfits
“Despite the stigma, reusing the clothes that are already in our closets is normal, it’s healthy, and it’s also more ethical and more sustainable! ”
(意訳:「コーデのリピート」これまでの偏見を超えて、すでに持っている服で同じコーデを繰り返す事は、当たり前のことであり、健康的であり、さらにエシカルでサステナブル!)

ステイホームで変わるファッションに対しての意識

これまでは毎日会社に行ったり、週末も出かけて人に会う機会も多かったので、その中で繰り返し同じコーディネートをすることがどこか恥ずかしいと感じてしまう風潮があったと思います。
しかし、このコロナ禍でそのイメージも変わってきているのではないでしょうか。

このステイホーム期間、外に出かける機会は減り、増えたのはオンラインミーティング。
在宅での仕事ではリラックスした服装で行う人も多いのではないでしょうか?

またこの期間、自分自身と向き合う時間が増えたことによって、自分の健康と環境の繋がりから、身の回りのモノの選び方を見直す人も増えたといいます。

新型コロナウイルス対策の自粛期間によって、30.9%がエシカル消費に対して「より意識するようになった」と回答 ※2021年3月「エシカル消費 意識調査2020」株式会社電通による

・繰り返し同じ服を着ること
・クローゼットにすでにある服を最大限活用すること
シンプルで当たり前のことでありながら、とってもエシカルでサステナブル!

今あるものを大切に。サステナブルな選択をしてみよう

新しい服を作る事はとても大きなエネルギーと資源を必要とします。
例えば、国連によるとジーンズ一本にしても、約7,500リットルの水が必要になりますが、これは平均的な人が7年かけて飲む水の量に相当するそうなので衝撃です。

そんな環境負荷の高いとされるファッション産業ですが、そんな中、様々なより負担の少ない新しい素材の開発や、生産現場の環境の改善も進んでいます。

前提として今持っているものを大切に、必要のなくなったものは友人に譲ったり、セカンドショップに売りに出す、リサイクルに出すなどの選択を。

新しいアイテムを購入する時は、そのような環境に負荷の少ないモノ、応援したいストーリーのあるモノを選ぶことも素敵です。また、セカンドハンドやヴィンテージのアイテムは、生産する新たなエネルギーを必要としないので更にサステナブルな選択です。

本当に自分にとって着心地の良い服を必要な数だけ揃える事は、心にも環境にも気持ちの良い事。
みなさんの気持ちのいいクローゼットにはどのような服を並べたいですか?

writer profile
エバンズ亜莉沙
サムネイル: エバンズ亜莉沙
エバンズ亜莉沙(えばんず・ありさ):学生時代 米国オレゴン州で環境科学の授業に出会ったことをきっかけに、自分と世界の繋がりに気づく。2015年日本に帰国後、国際NGOでインターンをしながら、エシカル協会主催 フェアトレードコンシェルジュ認証 21歳で取得。同年世界一周を経験し、様々な人や文化に触れたことでさらに世界の抱える問題や解決策に興味関心を抱く。現在はフリーランスで『サステナブル』や『世界に自分に優しいライフスタイル』をキーワードに、SNSを中心とした発信、イベントへの登壇や、様々なプロジェクトのディレクター / コーディネーターを務める。